ごめん。

心を言語化する

宇宙と私の生命

私はとてつもなく広いものが苦手だ。

海とか空とか、怖い。

広いものは吸い込まれそうになる。

なかでもいちばん怖いのは宇宙。

海とか空は自分では見えないけど終わりがあることは分かっている。

でも宇宙の終わりは知らない。

 

小さいとき、親が買ってくれた宇宙の図鑑を初めて見たときからずっとずっと宇宙が怖くてしかたない。

地球の大きさと太陽の大きさを比較した絵を見たとき、すごくびっくりした。

地球の全部を私は知らないのに、太陽はそれよりも遥かに大きくて、宇宙はその太陽よりも遥かに遥かに大きい。

想像すらつかない。

 

終わりが無いって怖い。

初めて数字に終わりが無いことを知ったときのことを思い出したけれど、数字は理論上のもの。

でも宇宙は実在するもの。

「終わりが無い」ってことがちっとも想像出来ない。

怖い。

 

小学校の理科で宇宙について勉強しても怖さは消えなかった。

宇宙にすごく詳しくなったとしても、たぶんずっと怖い。

 

宇宙はすっごくすっごく大きくて、地球はそれに比べたら米粒よりも小さくて、私という人間は宇宙から見たら無いに等しいほどに小さい。

そんな私が生きる意味って?

いつかは必ず死ぬのに。

例え100年生きたとしても宇宙から見たら一瞬で死んだも同然だろう。

いや、一瞬すらないか。

 

だけど、私という人間が体感する100年はあまりにも長い。

しかもその中で、学校行ったり働いたり、病気になったり怪我したり、泣いたり笑ったり、嬉しいことも辛いことも苦しいことも、とにかくたくさんある。

働いて税金納めて物を買って社会の一部になったとしても、そんなの宇宙から見たらなんにも無い。

戦争で人がたくさん死んだとしても宇宙から見たらなんにも無い。

 

それなのに私ひとりが生きる意味とは何?

勉強して学校行って働く意味って何?

死ぬ意味って何?

 

私だけじゃない、他の人間も動物も植物もそう。

こんな小さい地球上で社会の仕組みとかアホらしい。

こんな小さい地球上で子孫を残すために生きるのなんてアホらしい。

そういうふうに思ってしまう。

社会の授業で政治とか金融とか習ったときもそういうこと考えてた。

理科の授業で生殖について習ったときも。

 

私はちっぽけだから宇宙とか広いものが怖いのだと思う、たぶん。

 

そんなちっぽけな私の生きる意味なんてたぶん無い。

絶対無い。

 

でも死ねないから生きてるだけなんだよきっと。

生まれてから死ぬ寸前までずーっと死にぞこないなんだ。

別に死にぞこないでいいし、死にぞこないって呼ばれることに嫌悪感とかない。

宇宙から見たらそんなのどーーでもいいことだもんね!